
現代まで江戸時代が続いた日本。 巨大な高層都市がそびえ立ち、 海岸線はすべて壁で囲われた「鎖国」状態が 続く。レベル1から7までに分けられた身分によって、 一生の住まい・職業・食が決定されるこの社会で、 身分を変える方法がひとつだけある。 それが決闘配信アプリ「KILLTUBE」。 戦いに勝ち続け人気を得れば、登録者数に応じて 身分をあげることができる。将軍イエヤスは 「KILLTUBEで夢を見よう!」と声高に唱え、 庶民に希望を与えていた。
そんな世界の底辺に、犬に育てられた少年・武蔵 が現れる。武蔵は、重罪人として知られる”万次郎”を 師に持ち、かつて彼に告げられた「江戸の一番上には とてつもないものがある」という言葉を胸に抱き、 江戸にやってきた。 武蔵は、小狡いが憎めないプロデューサーの菊千代や、 天才発明家の玲央と出会い、半ば騙される形で KILLTUBEに参戦することになる。嘲笑を受けながらも、 武蔵の型破りな戦いは次第に視聴者を魅了し、常識の リミットを外して次々勝利する3人が人気を博して “時の人”になった頃、彼らは「KILLTUBE」という システムに隠されたある事実を知ってしまう。